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法人設立後は法人名義の銀行口座を作らなければ営業はできません。
ただし、法人名義の銀行口座の開設は個人のようには簡単にいきません。
資本金規制が撤廃されてからと言うもの、脱税目的のペーパーカンパニーや詐欺目的の法人が乱立されてしまった為です。
銀行からすれば、犯罪の片棒を担ぐことは絶対に防ぎたいでしょうし、警察捜査への協力にも時間と手間が掛かります。
どこの馬の骨とも分からない会社とは一切取引はしたくないのが本音なのです。
とはいえ、銀行も口座を増やして現預金を増やしていかないことには、儲かりませんから、きちんとした会社とは取引したいのもまた事実。
銀行と一口にいっても規模、営業形態等、様々です。
全国各地で見かける都市銀行(メガバンク)、地方都市がメインで営業をしている地方銀行、更に小さな規模で銀行業務を行っている信用金庫・信用組合。その他、ここ数年で台頭してきた営業所を持たないネットバンク。
口座の審査の難易度に関しては、正直どこも難しくなってきていますが、金融機関によってやはり多少は異なっています。
当ページでは、法人が預金口座を作る場合に考えるべき金融機関ごとのメリット・デメリット、審査の難易度や申込みから口座開設までの期間などについてそれぞれ比較、解説していきます。あなたの会社規模等を鑑みつつ、ぜひ参考にして頂ければと思います。
都市銀行で、法人名義の口座を開設するメリットは、取引先からの信頼を得やすいという点です。また、高額な融資を受けることができる、全国に支店がある、海外への振り込みに対応しているというメリットもあります。
大手企業と取引をする場合や全国に顧客がいる場合は、都市銀行に法人名義の口座があると取引に有利に働きます。
デメリットは口座開設の審査が厳しく、口座維持のための手数料が高いという点です。また、担当者の転勤なども多く、長期的な関係を築くのが難しいデメリットもあります。
都市銀行での法人名義口座の開設に対する審査は、年々厳しくなっています。法人口座を悪用して振り込め詐欺を行ったり、反社会的勢力に利用されるケースがあるからです。
反社会的勢力に融資をしたとなれば、銀行の信用にもかかわるため、自ずと審査も厳しくなります。
金融機関の中でも、都市銀行での法人名義の開設が最も難しくなっています。提出書類も多く、ホームページに掲載されている書類の他にも提出を求められることもあります。
審査の結果が出るまでの期間は銀行によって差がありますが、1週間から3週間です。審査が不安な場合は、審査が比較的簡単な銀行で法人口座を開設して法人としての取引実績を作った後に、都市銀行で口座を開設するという方法もあります。
地方銀行は地元に密着した金融機関で、本店がある地域全体のお金の流れをだいたい把握しています。そのため地方都市での営業を主としている法人にとっては、口座開設のメリットが大きいと言えるでしょう。
都市銀行よりも、新規事業や融資の相談もしやすいというメリットもあります。都市銀行ほどではありませんが、特定の地域では信用度が高いので、取引先からの信頼を得ることもできます。
デメリットは、地方銀行は全国に支店がないため全国展開したい場合には不便ですし、都市銀行に比べると規模が小さいため、金利が高めという点です。
また、高額の融資の審査には時間がかかります。このように都市銀行ほど使い勝手はよくありません。
一方、審査は都市銀行ほど厳しくありません。法人の本店所在地や、代表者の住まいがその銀行の管轄エリアにあれば審査に有利に働きます。
代表者が長年そこに住んでいて、親や自分がその銀行に個人口座持っており、積立預金を長年行ってきたという実績があれば、さらに有利になる可能性もあります。
口座開設から審査の結果が出るまでの期間は、長くて3週間程度です。横浜銀行のように数日~1週間で審査の結果が出て口座を開設できる地方銀行もあります。
信用金庫は、地域繁栄を目的とする会員の出資でできた金融機関で、信用組合は組合員の相互扶助を目的として作られたものです。
どちらも地域密着型の金融機関です。違いは、信用金庫の場合、融資は原則として会員しか受けられませんが預金は誰でもできるのに対し、信用組合は預金も融資も原則として組合員に限られます。
会員や組合員になれるのはその信用金庫・組合の営業地区内に住んでいる人、勤務している人、事業所がある人、および事業所を持っている法人役員です。
信用金庫に口座を開設するメリットは、地域密着型なのできめ細やかなサービスを受けられるという点です。
融資の際は、将来性も加味した上で考えてくますし、リスケジュールの相談にのってもらいやすいです。また、貸し渋りや貸し剥がしがあまりないというメリットもあります。
会員になるときには1万円程度の出資金が必要ですが、配当がもらえ、振込手数料も安くなります。
デメリットは、規模が小さいため銀行と比べると金利が高いという点です。
信用金庫は銀行よりも審査が緩いので、起業したばかりで実績が無い方や、法人化したばかりの方にとっては口座が作りやすくなっています。申し込みから審査結果が出るまでの期間は1週間程度です。
ネット専業銀行(ネットバンキング)に法人名義の口座を開設するメリットは、口座維持手数料が無料で、振込手数料も安い、インターネット上で24時間365日振り込みや決済ができる、預金金利が高いということです。
特に起業したばかりの時には、なるべく出費を抑えたいので非常に魅力的です。ネット専業銀行は法人向けのサービス拡充にも力を入れているので、これからさらに利用しやすくなるでしょう。
デメリットは取引先からの信用度が薄いことや、店舗が無いため窓口で相談ができないという点です。
また、ネット専業銀行は公金の取扱指定金融機関ではないことが多い、というのもデメリットの1つです。
現在、東京都ではジャパンネット銀行と楽天銀行を公金収納取扱い機関に指定しており、大阪府ではジャパンネット銀行を指定していますが、その他の多くの自治体ではネット銀行での支払いはできないのが現状です。
このような事情から、ネット専業銀行だけに法人口座を開設していると不便なので、信用金庫や実店舗のある銀行にも口座を開設するのが一般的です。
ネット専業銀行は、審査の観点からすると、最も法人口座を開設しやすい金融機関といえます。起業したばかりであっても比較的簡単に口座開設が可能です。手続きにかかる期間は、ジャパンネット銀行が書類を郵送してから2~3週間、楽天銀行は約2週間です。
以上、金融機関の種別ごとの預金口座開設のメリット・デメリット、審査の難易度、口座開設までの期間を見てきました。
その他、本文では紹介しませんでしたが、銀行は預金業務だけでなく融資業務も行っています。今後、金融機関からの融資を考えているのであれば、審査の難易度や口座開設までの期間などにとらわれずに口座を作る金融機関を選択する必要があります。
融資においては、すでにその銀行で口座を開いているか否かが大きく影響するからです。
起業間もないスタートアップ企業であれば、まだ信用はありませんので当然お金も借りにくいのですが、当ページで紹介した地方銀行や信用金庫・組合などであれば信用保証協会の保証付き融資であれば比較的取引を行いやすいといえます。都市銀行はまず相手にしてくれません。最低でも2~3期は決算を迎えておかないと難しいでしょう。
ネットバンクなどもクラウド会計業者と提携してAIを駆使した融資業務をはじめていますので、その辺りの動向も注目しておかれると良いでしょう。
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