リムジンハイヤーで開業?

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リムジンハイヤーで開業!開業に必要な免許は?緑ナンバーって何?行政書士が分かりやすく解説

個人のつぶやきや、日常を切り取って公開するSNS(ソーシャルネットワークサービス)が浸透し、今や全世界に手軽に発信できるツールとして、地位を確立しています。

SNSで紹介されたものは一気に広がり、ブームになることもしばしば。SNS映えがするかが、成功への鍵!

そこで、今回は、その中でも最近よく見かける「リムジンパーティー」について、その正しい始め方を見ていきましょう。

リムジンパーティーとは?

リムジンとは、大型の高級乗用車のことを指します。

運転席と客席の間にガラス等の仕切りがあり、客席は広々と設計されています。日本では、お抱え運転手がいるイメージでしょうか。

海外セレブが、授賞式やパーティー等でリムジンから颯爽と出てくる姿をよく見ます。高級感から、憧れる人も多く、一生に一度でいいから乗ってみたいという人も多いのではないでしょうか。

高級車のリムジンを貸し切りにし、誕生日パーティーやプロポーズや女子会を行うことが最近の流行りです(一昔前は結婚式での新郎新婦の送り迎えに高級外車であるリムジンが使われる程度でしたが・・・今は時代が違いますね・・・)。

集合場所へのお迎えから始まり、写真映りの良さそうなランドマークを周り、移動中は車内でパーティー・・・周りの人からは、とてもリッチに見え、羨望の眼差しで見られることでしょう。

SNSに「リムジンパーティー」のハッシュタグと共に投稿をすれば、世界中からいいね!が付くのではないでしょうか。

リムジンの運転に特殊な免許証は必要?

通常より大きな車体であるリムジンは、運転するのに特別な免許は必要なのでしょうか。

答えは「ノー」です。

普通免許を持っていれば、誰でも運転することができます。

乗車定員と車両総重量によって、必要な免許が異なりますが、乗車定員10名以下で総重量が5トン未満のものであれば、普通免許で運転することができるのです。

リムジンを営業者として使用するには?

個人所有としてのリムジンであれば、普通自動車になるので自家用車の白ナンバーです。

ただし、リムジンを営業用に使うのであれば「緑ナンバー」にしなくてはなりません。

緑ナンバーとは、人や物を運ぶことによって利益を上げる営業用の車両のナンバーです。タクシー等が分かりやすいですね。

緑ナンバーと白ナンバーの違いは?

同じように荷物を運んでいるトラックなのに、緑ナンバーと白ナンバーがあるのはなぜでしょう?

見分け方は「運んでいること自体」にお金が発生するのか、です。自社製品のパンを自社トラックがお店まで運び、運んだ商品はお店で売ることによってお金が発生します。

この場合、運ぶことに費用は発生しませんので、白ナンバーでいいのです。

運送費用として対価をもらうと、それは営業用車としてみなされます。タクシーやレンタルリムジンは、運転手が車を使って、お客様を運び、その費用として対価が支払われますので、当然緑ナンバーが必要となってくるのです。

緑ナンバーには必ず第二種運転免許が必要?

商業用車=第二種運転免許と考えられる方も多いでしょう。

しかし、緑ナンバーの車は第一種運転免許では運転できない、ということはありません。

緑ナンバーの車でも、物を運ぶ際には第一種運転免許(普通免許)があれば大丈夫なのです。

第二種運転免許が必要なのは「旅客」つまりお客さんを乗せて、運び、運賃をもらうときです。

レンタルリムジンの場合も、お客さんを乗せて色々な場所を回り、料金を支払ってもらうので、第二種運転免許を持っている運転手が運転しなくてはいけません。

第二種運転免許を取るには?

ひとくちに第二種運転免許と言っても、大型・中型・普通・・・等があり、乗客数・車両総重量によって種類が分けられています。

  • 定員10人以下で総重量が5トン未満・・・普通第二種運転免許
  • 定員10人以下で総重量が5トン以上8トン未満・・・8トン限定中型第二種運転免許
  • 定員11人以上29人以下で総重量が11トン未満・・・中型第二種運転免許

一般的なリムジンであれば8~10人乗りですので、レンタルリムジンの運転手になるには、「普通第二種運転免許」があればいいのです。

また、第二種運転免許を取るには、第一種運転免許(普通免許)を取っているのが大前提です。また、普通免許を取ってから3年以上経っていることも条件です。

ということは、18才で普通免許を取ったとしても、21才にならないと第二種運転免許は取れないのです。取得条件に21才以上とされているのは、こういった理由からです。

第二種運転免許取得の試験は、適性試験(色覚検査等)・学科試験・技能試験で構成されています。

学科試験は普通免許のときと同じようなマークシート式ですが、第二種運転免許特有の問題が多く、難易度は上がるといわれています。

また、技能試験は普通免許と同じように(中型のときには中型車を運転)行われますが、人の命を預かる運転となるので、採点もとても厳しいのです。

「白タク」ならぬ「白リムジン」!?

上記のように、第二種運転免許を取るには、普通免許よりも厳しい試験をパスする必要があり、当然、取得するための費用もかかります。

また、白ナンバーの車の車検期間が2年なのに対し、緑ナンバーの車の車検期間は1年です。毎年車検を行わなければなりません。

こう見ると、わざわざ緑ナンバーを取得しなくても、第二種運転免許を取らなくても・・・と考える業者が出てくるでしょう。

現に、白タクならぬ白リムジン業者があるのも事実です。しかし、普通免許で運転できるといえど、リムジンは一般的な車よりも大きいです。

そして、お客さんを乗せて走ります。自分達の命を一時的に預ける車の運転手が、なんの試験も受けずに、大きなリムジンを運転しているとしたら・・・自分たちの命を一時的に預ける車が、適正な車検を受けていなかったとしたら・・・。

はっきり言います。「白リムジン」は違法です。

これからは「安全な」リムジンを!

レンタルリムジンもタクシーと何ら変わりはありません。安全な走行が担保されてこその、特別サービスです。

今後は適切な手続きを踏んでいる業者だけが選ばれる、という風潮になるのは時間の問題でしょう。

他業者との差別化をはかるためにも、まずは適切な手続きと手順を踏みましょう。その上で、お客さんに喜ばれる高級な空間を演出されてみてはいかがでしょうか。

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