「ファイナンス・リース」「セール&リースバック」による資金調達とは?

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「ファイナンス・リース」「セール&リースバック」による資金調達とは?

日本政策金融公庫などの政府系金融機関や民間銀行に融資を断られた場合、主に次の方法で資金調達を行わざるを得えなくなります。

  • ファクタリング
  • ノンバンク
  • 直接金融(増資や私募債)による資金調達
  • 社長個人からの借入など
  • ファイナンスリース、セール&リースバック

ファクタリングは、今注目の資金調達方法で、よく耳にする売掛債権担保融資とも異なって、売掛金を譲渡して(ファクタリング会社に売掛金を買い取ってもらう)資金を調達します。

ノンバンクもスピーディーな審査で早期融資が可能ですが、金利が高く、長期借入には向いていません。

株式会社の場合ですと直接金融である増資(新たに株式を発行するして出資金を募る)や私募債による資金調達も可能は可能なのですが、中小企業の場合は強力な応援者や資金力がある仲の良い取引先等が近くにいないと、難易度は高く実現可能性は低いと言わざるを得ません。

社長個人からの借り入れで資金不足を賄えればそれに越したことはありませんが、こちらも1人会社や中小企業の場合、会社の業績が傾けば社長の個人資産も同時に目減りしてしまうケースがほとんどです。

というのも、会社が傾きかけると、まずは社長個人の役員報酬を削ったり、報酬を取らなかったりして、経費の削減に努めるケースが往々にしてあるからです。

そもそも潤沢な資産があれば「経営者保証」を付けて金融機関から通常の借入が可能なはずですので。。

というわけで、前置きが長くなりましたが、今回は「ファイナンス・リース」と「セール&リースバック」による資金調達方法にスポットを当てて解説していきたいと思います。

ファイナンス・リースとは?

ファイナンス・リースとは、あなたの会社に変わってリース会社がまずその物件を購入し、その物件のリース契約をあなたの会社とリース会社が行うことを言います。

契約後は、定期かつ定額のリース料を、あなたの会社がリース会社に支払っていきます。

最終的には購入代金の全額をあなたの会社が支払うことになります。

ファイナンス・リースの活用例を挙げてみましょう。運送会社がトラックの増車を行う場合。

大口の契約が取れたのはいいが、すぐにでもトラックを増車しなければ、配送・納品などの仕事が回らない状況にあるとしましょう。手元には1000万円のトラックを払う現金はない。

手元に現金がなければ、割賦販売で購入するしかありません。割賦販売は金利も掛かりますし、購入から納品まで1~2ヶ月もの期間を要します。これでは仕事が回りません。

このような場合でも、契約に要する時間も短く、納車も早いリース契約を利用すれば早期の増車が可能になります。

その他の身近な例で言えば、オフィスで使っているコピー機などのOA機器にも、ファイナンス・リース契約はよく利用されています。

コピー機を新品で購入するには通常50~100万円は掛かります。ですが、リース契約の場合は月々数万円で利用が可能ですから、その分の資金が浮きますね。

このように、ファイナンス・リースでは、トラックやコピー機などの資産の購入代金を金融機関から借り入れるのとほぼ同様の効果が生まれることになります。

ファイナンス・リースのメリット

リース料金は全額損金処理が可能です。すぐに物件を使用できる上に、節税にもなります(購入だと減価償却も行わかければなりませんし、物件の内容によっては、固定遺産税が掛かる場合もあります)。

リース契約には通常はメンテンナンスや保守契約も付帯していますので、物件の管理に掛かるコストや手間も省けます。

通常、リース料は通常は定額なので、金融機関からの長期借入のような金利変動のリスクもありません。

ファイナンス・リースのデメリット

メリットも多いファイナンス・リースですが、当然デメリットもあります。

中途解約は原則としてできません。

通常の融資に比べて割高(保守サービス料なども乗っているので余計に)でもあります。

勘違いをしやすいところなのですが、リース契約が終わっても物件自体の取得はできません。

物件の所有者はあくまでもリース会社です。利用を続ける場合は原則として再リース契約を結ぶことになります(再リース料は安くなることが多い)。

リースは払い終わったら自分のものになると勘違いされている方は結構多いのですが、そうではありませんので注意しましょう。

セール&リースバックとは?

企業が所有している資産を売却して資金を得つつも、その資産をそのまま売却先から借り受け、使用し続ける契約を言います。

分かりやすく説明すると、こうなります。家で説明しますね。

自分が住んでいる家を2000万円でリースバック会社に売却し、まずは2000万円の現金を得ます。所有権はリースバック会社に移りますが、そのままこの家には済み続けることができます。逆にリースバック会社に家賃を払っていくことになります。

いますぐ現金が必要だが、引っ越しはしたくない、自宅に済み続けたいという方に便利な方法です。

セール&リースバックの対象となる資産は前述のファイナンス・リースと同様、多岐に渡ります。

自動車、機械設備、不動産、あるいは店舗一式をそのまま売ったりと多種多様です。

セール&リースバックは、一時的な資金が必要なときに資産を売却してしまうわけですが、その資産自体はそのまま利用し続けることができます。

先程の例で挙げた運送会社の場合で説明しますと、

まとまった資金が必要になるも、銀行融資は断られた→営業用のトラック(500万円)を売却→リースバックをしてトラックはそのまま継続して利用できる。

売却代金を得れると同時に、その資産を使っての事業継続も可能になるわけです。

なお、経営者個人の自宅等でリースバックを行う場合は、こちらからお問い合わせ・相談が可能です。→ハウス・リースバック

まとめ

「ファイナンス・リース」と「セール&リースバック」は通常の資金調達とは異なりますが、実質的には設備資金や運転資金を金融機関から借入れるのと同様の効果が得られます。

金融機関からの借入が難しい場合、融資の審査を受けている時間が無い場合、わざわざ購入するまでもない資産を使用しなければならない場合などに、活用するとよいでしょう。

その他、つなぎ資金の調達、また資金繰りの改善方法などについては、下記ページでも解説しておりますので、参考にしてください。

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