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ビジネスの種類にもよりますが、社用車があれば何かと便利です。
公共交通機関でのアクセスが難しいお客様が多い場合、社用車は必須でしょう。
しかし、社用車をローンで買うのがいいのか、リースで借りるのがいいのか、悩んでいませんか?
実はリースだと、節税もできる上に、業務も楽になるんです。具体的にどういう効果があるのか、しっかり説明します!
やはり気になるのは、お金の話でしょう。
5年間同じ車に乗るとして、ローンとリースの場合の支払額を徹底比較してみました。
まず、ローン(残価設定型クレジット)を利用し、5年後に車を買い取るケースでの総支払額を計算しました。次のようになっています。
※実質年率4.9%(60回払い)、契約走行距離1,000km/月として算定
メーカー希望小売価格(消費税込み) | 1,992,600円 |
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メンテプロパック54(消費税込み) | 135,000円 |
グッドプラス保証(消費税込み) | 16,000円 |
合計金額 | 2,143,600円 |
頭金 | 749,600円 |
分割支払額(初回)×1回(9月) | 6,503円 |
分割支払額(2回目以降)×48回 | 4,000円 |
分割支払額(ボーナス)×10回(12月/7月) | 101,000円 |
最終回支払額(車を買い取り) | 418,000円 |
支払総額 | 2,376.103円 |
次に、同じスペックの車を5年間リースした場合にいくらかかるか計算してみました。
月額リース料×50回 | 864,000円(=17,280円×50回) |
ボーナス月支払額×10回 | 1,480,260円(=148,026円×10回) |
合計 | 2,344,260円 |
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ご覧いただいたように、ローンの場合でも、リースの場合でも、支払う総額は230万円台とあまり変わりません。
しかし、注意していただきたい点があります。
実はこの数字には諸費用が入っていません。
車を購入した場合、次の諸費用を支払う必要があります。
5年間支払うことを考えると、ローンの方が、リースよりずっと出費が多くなりことはお分かりいただけたでしょうか?
リースの場合、これらの費用はリース会社が支払うので、自分で支払う必要がありません。
節税という意味では、リースはかなり優れた手段と言えるでしょう。
諸費用を支払う必要がない、という点以外にも、自動車のリースにはメリットがあります。
自動車を購入するとなると、頭金などでまとまった現金が必要です。
起業したての会社の場合、事業拡大のためにまとまった現金を手元資金として残しておくに越したことはありません。
リースなら月々の支払いがわずかなので、手元資金を温存できます。
リース料は全額経費処理できます。
その分、高い節税効果が期待できるでしょう。
あらかじめ、毎月支払うべきリース料は決まっています。
そのため、車にかかるコストの把握がしやすいので、キャッシュフローの見通しや事業計画・予算の策定が簡単にできるのも大きなメリットです。
自動車を購入した場合、様々な付随業務が発生します。
例えばこのような形で、個人保有の自動車を会社名義に変更するだけでも運輸支局での煩雑な手続きが必要になります。
規模の小さな会社なら、全部こなすのはかなりの業務上の負担となるでしょう。
一方、リースの場合は大幅に業務をアウトソースできます。
どのような業務をアウトソースできるのか、比較表を作ってまとめてみました。
(○=自分で行う、×=自分で行わない、△=リース会社と合同で対応)
部門・業務名 | 業務内容 | 購入 | リース |
---|---|---|---|
総務部門 | 車種選定・起案・決済・発注 | ○ | ○ |
自動車保険の付保更新手続・期日管理 | ○ | × | |
自賠責保険の付保更新手続・期日管理 | ○ | × | |
諸税の照合・納税手続き | ○ | × | |
整備料金など、請求書のチェック業務 | ○ | × | |
車両売却、処 | ○ | × | |
財務・経理部門 | 購入資金調達 | ○ | × |
車両代金・登録諸費用の支払い、集計 | ○ | × | |
諸税、保険料、修理費などの支払い、集計 | ○ | × | |
車両固定資産計上 | ○ | × | |
減価償却及び決算事務 | ○ | × | |
固定資産除却処理 | ○ | × | |
リース料支払い | × | ○ | |
各事業所の対応 | 車両管理台帳作成 | ○ | ○ |
保管場所管理 | ○ | ○ | |
運行管理 | ○ | ○ | |
法定定期点検、継続車検などの期日管理 | ○ | × | |
整備工場との折衝 | ○ | × | |
点検・修理代チェック、伝票作成 | ○ | × | |
事故保険関係業務 | 事故報告 | ○ | ○ |
保険事故処理 | ○ | △ | |
事故車両の修理見積書の作成指示 | ○ | × | |
保険会社との折衝 | ○ | × | |
事故車両の修理手配 | ○ | × | |
保険金請求手続き | ○ | × |
リースは自動車保有による事務手続きがほぼ発生しません。手続きの大半をリース会社が行ってくれるようです。
タイムイズマネーですから、リースは事務コストの削減という点に関しても、メリットは大きいですね。
一方で、次のデメリットがあることも押さえておきましょう。
基本的にリース契約の場合、中途解約ができません。
リース会社が定める一定の場合、解約はできますが、多額の違約金がかかります。
月々のリース料金は走行距離をもとに決められます。
走行距離の見積もりを誤った場合、超過料金を取られるので注意してください。
節税の観点を中心に、自動車のリースと購入について比較してみました。
結論から言えば、リースには節税だけではないメリットがあるので、存分に活用していただきたいところです。
資金繰りに及ぼす影響なども考えて、ベストの選択をしてください。
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