決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法【書評】

この一冊読むだけで起業家及び経営者がもっておくべき「経営センス」が身につきます。

会計センスではなく「経営センス」です＾＾ｖ

小難しい決算書解説本を何冊も読む必要はありません。

起業前の段階でこの本に書いてあることが理解できていれば、かなり優秀な起業家になれるのではないでしょうか。

起業家がてっとり早く経営センスを磨く方法が、「貸借対照表の読み書き能力に基づいた投資感覚を持っておくこと」と個人的には思っているのですが、まさにこの本はどんぴしゃりって感じでした。その貸借対照表に多くのページを割いて解説してくれていますので。

貸方・借方って何？複式簿記って何？損益計算書・貸借対照法・キャッシュフロー計算書って何？という方でも大丈夫です。

一から会社を作って事業を行い決算をむかえ、税金を払うまでの一連の流れを読者目線で丁寧に解説してくれています。

自分が実際に一から会社を作って会社経営をしている気分が味わえます。

会社経営を疑似体験できて、読み終わったらあら不思議、自然と会計知識が身についています＾＾

なお、ざっくり経営センスと会計知識を身につけるだけなら、第二章まで読めばそれで十分かなとも思います。

事業活動って要は「資金（元手）を調達して、投資を行い、利益を上げる」。

これだけです。

難しく考える必要はありません。

資金の調達方法は自分で貯めた自己資金の場合もあれば、借金の場合もあります。出資してもらうケースも然り。

あらゆる方法で調達してきた資金を元に、事業投資を行い、資産に変えていくのです。

その資産と負債の差額が純資産（資本）となるわけですが、詳しい解説は本書に任せます（株式会社を設立して起業を考えている人は、このあたりの知識は絶対必要ですよ）。

経営者が行うべきことは以下の３つだけです。シンプルですね。

• 資金調達
• 投資（主に事業投資）
• 資産構築

如何に資金調達ができるか、効率よく事業投資を行うことができるか、そして、資産を構築していけるか。

金を使って売上を上げて、それを自社の事業活動を行うに最も適切な内容の資産に変えていく。その資産を元にまた新たに資金調達をして投資（事業投資メイン）する。これだけです。以後はその繰り返しです。

起業家はとかくお金を使いたがらないのですが（起業前・起業後すぐは特に）、つまるところ投資をしなければ絶対に売上は上がりません。

「投資なくして売上無し」です。

なお、事業経営において資金繰りは大変重要なのですが、ざっくりとでも決算書が読めればそれだけでも資金繰りには強くなります。決算書を読めるようになるだけで、金融機関との借入交渉も有利になります。

そもそもですが、自分の会社の決算書が全く分からないなんて、ナンセンスです。経営センスや銀行交渉とかそれ以前の問題で、普通に恥ずかしいですことですよね；；；

起業前に一冊、ぜひ読んでみてくださいね～＾＾ｖ

決算書がスラスラわかる財務3表一体理解法

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